ITエンジニアがフィリピン・セブ島に出張した感想

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セブ・シティ
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つい先日、LIGがフィリピンのセブ・シティに立ち上げたコワーキングスペース「iioffice Cebu」へ出張に行った。

これまで、海外旅行といえば子どもの頃にハワイとグアムくらいしか行ったことがなかった。成人してから初めての渡航、それも発展途上国へということになる。

セブ・シティはリゾート地ではない

セブ島と言うとまずリゾート地のイメージを持つが、多くのリゾート施設は空港のあるマクタン島という場所に集中している。

マクタン島はセブ・シティから車で30〜40分程度の位置にあり、現地の人にとっては田舎というイメージらしい。

セブ・シティ自体は、リゾートというよりは普通の町だ。そして、一部の富裕層地区を除くとガチャガチャとした町並みに見える。

治安は比較的良好で、特に外資系の企業やホテルが多く林立するビジネスパークや、アップタウンと呼ばれる地域は、昼であれば危険はほぼない。 といってもそれは海外基準での意味であって、東京と比べるとはるかに犯罪の危険も高い。

写真: セブビジネスパークの周辺

宿泊先はAirbnbで予約

セブの滞在費は非常にリーズナブルで、安めのホテルであれば1泊2000円台で朝食付きの部屋に泊まることもできる。その上、ちょっと奮発して4000円〜1万円も出せば、ビジネスパークの近くにある高級コンドミニアムや、そこそこ立派なホテルにも宿泊できる。

日本だとちょっと箱根や軽井沢に行けば1万円で済まないことも多い。安く泊まるにしても贅沢するにしてもコスパが良くて嬉しい。


自分の場合、フィリピンに行ったら必ず見かけるというゴキブリの存在がものすごく嫌だったので、最初からビルの上の方にある部屋、水まわりが綺麗そうな部屋を探したかった。

Airbnbでセブ・シティを検索すると、ビジネスパークのコンドミニアムを貸し出しているホストが結構たくさんヒットする。ビジネスパークに住んでいる人は富裕層や投資目的の外国人が中心なので、日本でたとえると都心のタワーマンションみたいなものなのかもしれない。

結局、Calyx Residenceという高級コンドミニアムの一室へ宿泊することにした。高級といっても1泊4000〜5000円程度なのがすごい。

Calyx Residenceの施設

Calyx Residenceは「カリクス・レジデンス」と発音するようだ。高級なだけあって設備やセキュリティは充実している。

  • 24時間フロントに銃を持った警備員が待機
  • 深夜のチェックインにも対応
  • 頼めばタクシーも呼んでくれる
  • ロビー階に共有のジム、屋上の28階に共有のSky LoungeとInfinite Pool付
    • a.m.6:00〜p.m.8:00まで自由に使用可能
    • ラウンジからはセブ・シティが一望できる
  • アヤラモールまで送迎を呼べるらしい(使ってないので不明)
  • キングサイズのベッド
  • 無料Wi-Fi・食器・調理器具・コンロ・冷蔵庫・電子レンジ・テレビ付き

内装は流石に綺麗だ。Wi-Fiもまずまずの速度で繋がり、とても助かった。

ただし、細かい部分を見ると結構フィリピンクオリティなところもある。また、フィリピン全体の問題として、水まわりのインフラが弱いところは付きまとってくるようだ。

  • 時間帯によって、なぜか洗面所に下水の匂いが漂う
  • シャワーの圧が弱め(日本でもたまにあるくらいの弱さ)
    • 他の安いホテルの人の話を聞くと、もっと酷いのもたくさんあるとのこと
  • なぜか洗面所だけ照明が暗い
  • 目地など、細かい所の作りが粗い

懸念していた虫については、ごく小さな虫が飛んでいたこと以外は見かけることもなく、快適に過ごすことができた。(地上20階)

驚くべきフィリピンのトイレ事情

空港や高級ホテル、日本人向けの施設などは別だが、フィリピンの一般的なトイレの使い方は、日本とかなり違っている。

  • 下水が細く、紙が溶けにくいため、基本的に紙を流してはいけない
    • 据付のゴミ箱に捨てる
  • 便器の横にあるシャワーホースのような物は、手動ウォシュレットとして使うもの
    • ものすごく水流が強いので、はねるのに注意する
  • 便座のないトイレが普通
    • 和式のように上にのってしゃがんで使うか、空中椅子で使う
    • そこそこ大きいショッピングモールでもこれがデフォだったりする

日本人なら、これを聞くだけでフィリピンに行きたくなくなってしまうかもしれない。どうしても現地流のトイレが嫌であれば、滞在先についてはよく検討した方がよいだろう。

(なお、いいオフィス・セブのトイレには便座が付いていて、今のところ紙を流してもOKなのでご安心を!)

少し田舎の方に行くと手桶でおしりを洗ったり、手動で水を流すタイプのトイレも普通であるらしい。

移動はタクシーで

セブ・シティでの移動手段は、現地の人が使っているジプニーという乗合タクシーのようなものと、外装の白いタクシーが中心となる。 ジプニーは外国人にとっては上級者向けの移動手段となるため、普通はタクシーへ頼ることになる。

このタクシーは、常に視界のどこかを走っているのが見えるほど、セブ・シティの至るところを大量に走りまわっている。掴まえるのは簡単だし、ホテルのフロントで呼んでもらえばすぐにやってくる。

料金はメーター制で、初乗り40ペソ。空港から市内までが200〜300ペソ。ビジネスパークからいいオフィスのあるCapital付近まではせいぜい70〜80ペソといったところだ。まれに、空港などの遠方の場合は事前に値段を交渉してメーターを回さずに行くこともあった。

※ちなみに、今のレートでは100ペソが210円程度の価値

このタクシーについても、いくつか注意することがある。

  • 細かいおつりをドライバーが持っていないので、少額紙幣が必須
    • 1000ペソ札などは嫌がられるので、コンビニやモールでお金を崩しておくと良い
    • ドライバーによっては細かいおつりをくれないこともある
  • 行き先を言っても知らないことがあるので、住所や地図を見せたり、付近のランドマークを指定する場合がある
  • 当然ドアは自動では開かない
  • たまにメーターをまわさない人がいるらしいので、その時はまわしてもらうよう指摘する

しかし、ぼられたり、変なところにつれていかれる、ということは滞在中なかった

セブ・シティは道が悪く、交通マナーも適当だ。日本人が徒歩で移動するのは辛い(道の横断もままならない)。 好む好まざるを問わず、滞在中はタクシーの使い方に慣れる必要がある。

過密で混濁とした東南アジアの町並み

セブ・シティの町並みは、日本の景観とは大きなギャプを感じるものだった。

  • ものすごいボロ屋が普通に沢山ある
  • かと言えば新築の綺麗なビルや外資系のお店も時々ある
  • 異常に食べ物屋が多く、たくさんの人が道路脇の店でたむろしている
  • 道路が車と人であふれかえっている
  • 道は奪いあいで、クラクションの使用頻度が30秒に1回くらい
  • 昼夜を問わず、何もせず道路脇にたたずんでいる人が多い
  • 信号が少なく、そして一度赤になると異常に長い
  • 舗装が雑で、いたるところに大きな窪みがある

日本の町も決して整然としてはいないので、どこか日本っぽく見えるところもなくはない。ただ、あらゆる物が適当で雑で過密、というのが大きく違う。

最初の1日は道路を横断するタイミングが掴めなかったが、現地人のマネをして一緒に渡ろうとすると上手く道を渡れた。戸惑ったときは周りの現地人についていくと良いかもしれない。

自分の身を守る

現地人のほとんどの人は質素な無地のTシャツ(なぜか白色は少ない)とズボンを履いて手ぶらで歩いているので、柄や線が入っているシャツやワイシャツ、腕時計、アクセサリーなど、少しでもファッション性のある洋服を着たり、鞄を持っているだけでも周囲から浮いてしまう

強盗やスリの危険を考えると、おしゃれな服を着たり、路上でスマートフォンやカメラを持ち出すのは、あまりやらない方がよさそうだ。

また、フィリピンではなぜか、何もしないでただ立っていたり、バイクを止めてたたずんでいるだけの現地人がたくさんいる。 これが夜になると結構怖いのだ。

意外と、ビジネスパークも端の方に行くと人通りが少なく、暗いところがある。Calyx Residenceの周りは正にそんな環境だった。 こういったところで道路脇へバイクにまたがったままたたずんでいる人を見ると、無害なのか、危険なのかが旅行者には分からない。 無理をせず、徒歩数分の距離でも夜はタクシーでの移動をした方が良いかもしれない。


もっとも、慣れている人に聞くと、夜のマンゴーストリートなどへ撮影しに行っても大丈夫だった、という話も聞いた。 海外の治安は場所を少し移動するだけでも違うので、自分の判断でどこが安全なのかを考えて行動するべきだろう。

感想

初めて東南アジアの国に旅行をし、軽いカルチャーショックを受けた旅になった。

日本も昔はフィリピンみたいな時代があったのかもしれないとか、日本人がフィリピンに行くと自動的に金持ちになってしまうところとか、初めてストリートチルドレンを見たりして、考えさせられることも多くあった。

しかし、宿泊先さえ納得できる水準の場所を押さえておけば、意外と普通に過ごせるとも思う。どうせ移動はほとんどタクシーなのだ。